生活

脳を鍛える最強の遊び

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突然ですが、あなたはレゴブロックで遊んだことがありますか?

子どものころ、カラフルなブロックを積み重ねて夢中で何かを作った。

そんな思い出がある方も多いのではないでしょうか。

車や飛行機、お城やロボット。自由な発想と手のひらの中の創造で、あの小さなパーツたちはまるで無限の世界を描き出してくれました。

実はこのレゴ、ただの遊びにとどまらず、子どもから大人までの「脳」と「心」に驚くほど良い影響を与えることが、近年の研究で明らかになっています。

今回の記事では、「説明書通りに組み立てる」と「自由に創作する」という2つのレゴの遊び方から、記憶力・集中力・創造性・論理思考などへの影響、そして将来的な学力や社会性とのつながりを、わかりやすく紹介していきます。

説明書を見て組み立てる

レゴの説明書を見ながら、パーツを一つずつ組み立てる。

シンプルに見えて、実はここに多くの認知機能が関わっています。

空間認知力

平面の説明書から立体構造を読み取り、形にしていくこの作業では、脳の頭頂葉がフル稼働します。

これは数学や幾何の理解にもつながる、重要な能力です。

ワーキングメモリ(作業記憶)

今見たステップを記憶しながら手を動かし、正しいパーツを探して正確に組み立てる。

ここには注意力・短期記憶・順序処理などが必要とされます。

論理的思考力

順序を守らないと完成しないこの作業は、段階的に物事を進める力が、自然と身についていきます。

わが家では、10歳の長女が対象年齢16歳以上のセットを軽々と完成させてしまいます。

説明書をじっと見つめる集中力、次のステップを先回りして予測する力、その姿はまるで小さなエンジニアのようです。

研究でも、レゴの組立スキルが高い子どもほど、数学や理科の成績が良い傾向があると報告されています。

そしてこれは、子どもだけでなく大人や高齢者にも有効です。

集中して手を動かす作業は、ストレスを軽減し、マインドフルネスのような効果を生みます。

高齢者にとっては認知症予防や指先の巧緻性の維持に役立ち、実際にレゴは海外の介護施設でリハビリにも使われているほどです。

自由に創る

説明書から離れて、自分の想像だけを頼りにブロックを組み合わせていく。

これこそが、レゴ遊びの醍醐味であり、創造性を育てる最強の方法です。

何を作るかも、どう作るかも自分次第。

色や形を組み合わせて、自分の中のイメージをカタチにしていく。

このプロセスそのものが「アート」であり、「試行錯誤の連続」です。

完成までに何度も失敗し、作り直す。

それを乗り越えて、最後まで作り上げる達成感。

そこには「問題解決力」「仮説検証力」「継続する力」など、社会に出ても通用するスキルが自然と身についていきます。

わが家の子どもたちは、レゴで街をつくり、自作の車や飛行機、家を配置し、さらには「売買」まで始めます。

「この車、5コインでどう?」

「この家は家具付きだから高いよ」

レゴの通貨を使って、レゴ人形同士のマーケットが開かれていく。

ままごとを超えた、マーケティングや交渉術の実践の場。

これはもう、小さなビジネス体験です。

自分で考え、自分で工夫し、世界を創る。

その一歩一歩が、子どもたちの「生きる力」を確かに育てているのを感じます。

年齢別・レゴの効果と活用法

幼児~小学低学年

  • 指先の微細運動を育てる
  • 色・形・数の感覚を自然に学ぶ
  • 説明力や社会性の発達につながる
  • 自由な創作で創造力・自己肯定感を養う

小学高学年〜中高生

  • 空間把握力、論理的思考力の強化
  • 課題発見と問題解決力を身につける
  • プログラミング教育との親和性が高い
  • STEM教育の基盤スキルが育つ

大人・高齢者

  • 集中力とリラクゼーション効果
  • ストレスリセットやマインドフルネス効果
  • 認知機能や巧緻性の維持
  • 自己効力感と達成感を得やすい

今日からできる、アクションプラン

子どもに「自由な作品づくり」の時間を

説明書付きのセットだけでなく、パーツだけのセットを用意して、自由に発想する時間を。

親子で一緒に作ってみる

同じ説明書を見ながら一緒に作れば、自然と会話も生まれ、脳も心も育まれます。

大人も自分のためにレゴを

疲れた夜に、スマホではなくレゴを手にとってみてください。10分でも、「心が整う」感覚が得られるはずです。

祖父母にもすすめてみる

シンプルなキットから始めれば、レゴは高齢者のリハビリや生きがいづくりにもぴったりです。

実際に私も、義理の母の誕生日にシンプルなレゴブロックのセットをプレゼントしたています。

最初は少し戸惑っていた様子でしたが、ひとつひとつパーツを組み上げるうちに笑顔がこぼれ、気がつけば夢中に。

「指先を動かすのもいい運動になるし、何より頭を使うのが楽しい」と、思っていた以上に喜んでもらえました。

今ではちょっとした作品ギャラリーができつつあり、「次はどれにしようかな」と話す義母の表情は、まるで子どものように生き生きとしています。

まとめ

レゴブロックは、ただのおもちゃではありません。

説明書通りに作ることで空間認知や注意力が育ち、自由に創作することで創造力や問題解決力が鍛えられる。

さらに年齢に応じて、学力、感情、社会性、脳の健康までも支えてくれる最強の遊びなのです。

我が家の誕生日プレゼントは「レゴか本かボードゲーム」と決めています。

理由はシンプル。遊びながら人生で大切な力を自然と学べるから。

あなたも今日から、またレゴを手にとってみてください。

ブロックのひとつひとつが、あなたの思考を磨き、心を整え、未来を形づくる力になるかもしれません。

それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!

PROFILE
のりたま
のりたま
僧侶兼主夫として働く、三人娘の父親ブロガー
健康的で、SDGsな子育てや、人生の質を向上させる有益な情報を発信します。
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