健康管理

夏にこそ温かい食べ物を

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気温がぐんぐん上がってくると、「アイスクリームやかき氷が美味しい季節の到来!」とばかりに冷たい物を欲してしまいますよね。

もちろん、暑さをしのぐには冷たいものがありがたい。

しかし実は、「体を冷やしすぎる」と思わぬ不調に陥るリスクがあるのも事実です。

例えば夏に冷たい飲み物や食材を過剰に摂取してしまうと、胃腸が弱り食欲不振や夏バテに拍車をかけることも。

さらには、手足の冷えが続きやすい人や女性特有の冷え性を持つ方などは、冷たい食生活がかえって不調を招くこともあります。

そこで今回は、

  • 「体を冷やす食材」「体を温める食材」とは何か?
  • 具体的にどんな食品が冷やす/温めるのか?
  • 暑い季節でも「冷やしすぎ」を防ぎ、快適に過ごすコツは?

といったポイントを深掘りしていきます。

「あれも冷やすの!?」「実はこんなに温め効果が高いんだ」といった情報を知っておくだけで、夏の食生活がだいぶ変わってきます。

体を冷やす食材・温める食材とは?

体を冷やす食材:主に夏・南国系&水分たっぷり

  • 代表例:キュウリ、トマト、ナス、スイカ、メロン、バナナ、貝類、海藻など
  • 特徴:水分が多く、カリウムなどを豊富に含み、熱を外に逃がしやすい
  • 夏に旬を迎える野菜・果物や、温暖な地域原産の食品が多い

こうした食材は暑い日に清涼感をもたらすメリットがある一方で、食べすぎれば内臓を冷やしてしまうデメリットも。

胃腸が弱い人や冷え性の方は、取り方に工夫が必要です。

体を温める食材:主に寒い季節に育つ根菜&香辛料

  • 代表例:ニンジン、ゴボウ、ショウガ、カボチャ、ネギ、ニンニク、赤身の肉や魚、玄米など
  • 特徴:発熱量や代謝を促す成分が多い(ビタミンB群、ミネラル、鉄分など)
  • 秋冬が旬の作物や、色の濃い未精製穀物、スパイス系野菜などが該当

こちらは寒い日に体を内側からポカポカにしてくれます。

反面、極度に摂りすぎると暑苦しく感じることもあるため、季節や体質に合わせた分量が大事です。

夏にアイスばかりは危険?体を冷やすデメリット

胃腸機能の低下

冷たい飲食物が続くと、胃腸が過度に冷やされて消化能力が落ちがちです。

特にアイスクリームやかき氷などは糖分も多く、胃腸が冷えと糖負荷のダブルパンチに。

食欲不振や夏バテになりやすくなります。

血行不良・むくみ

体が内部から冷やされると血管が収縮しやすくなり、手足の先の血行が悪くなることも。

むくみやだるさにつながり、「なぜか夏でも足が冷える」状態に悩む方も多いです。

免疫力の低下

体温が下がりすぎると基礎代謝や免疫力も低下しやすくなります。

体温1度の低下で代謝が約13%落ちるとも言われています。

逆に言えば、適度に温かい食生活は免疫維持にも役立ちます。

実は冷やす食品と実は温める食品の意外リスト

わかりにくい冷やし系

  • 豆腐・豆乳
    • 一見ヘルシーですが、水分が多く非発酵の場合、陰性寄り(体を冷やす)
  • 貝類(アサリ・シジミなど)
    • 貧血改善や疲労回復には良いものの、東洋医学的には冷やし系に分類される
  • 白米や白パン
    • 精白された穀類は、代謝を上げるミネラルやビタミンが削られているため熱産生が少なめ

わかりにくい温め系

  • 発酵大豆食品(納豆・味噌)
    • 同じ大豆でも発酵させることで陽性寄りに転じます。納豆汁や味噌煮込みは体を温めるのに◎
  • 全粒穀物(玄米・胚芽米・全粒粉パン)
    • ビタミンB群やミネラル豊富で代謝アップに貢献
  • 根菜類(ニンジン・ごぼう等)
    • 水分が少なく地中で育つ野菜は温めパワーが強い。スープや煮物で取り入れるのが簡単

暑い時期でも上手にバランスを取るコツ

食べたい物を完全禁止にしない

「スイカやトマト、アイスは絶対ダメ!」と極端な制限をかけるとストレスが溜まります。

食べたいものを無理なく楽しみながら、同じ食事に温め食材を少し加えるだけでもバランスが変わってきます。

  • 例)アイスを食べたあとは、ホット生姜紅茶や温かいお茶を一杯飲む
  • 例)生野菜サラダに生姜ドレッシングや温野菜を足す

冷やすと温めるを同じ食事で組み合わせる

大切なのは「陰陽をほどよくミックスする」こと。

スイカに塩をかける、冷製パスタに唐辛子やニンニクを使う、夏野菜カレーなどは実は理にかなっています。

飲み物も温冷を意識

キンキンに冷えたジュースやビールは美味しいけれど、常温の麦茶や温かいハーブティーを取り入れてください。

暑い日こそ温かいスープやお味噌汁を1杯飲むと、実は体の芯が落ち着きます。

実は喉の渇きを潤すには冷たい飲み物より暑いお茶の方が効果的です。

体調や体質を観察する

冷え性・低血圧・胃腸が弱い方は思った以上に冷やす食材に敏感。

逆に汗っかきで熱がこもりやすい方は、しっかりクールダウンする食材を多めにすると過ごしやすいです。その日の体調や気温を見ながら工夫しましょう。

まとめ:夏こそ温かさを意識して快適に乗り切ろう

ついアイスやかき氷に手が伸びる暑い季節。

しかし、体を過度に冷やすと夏バテや免疫低下を招きやすいのも事実です。

  • キュウリやトマトなど夏野菜はクールダウンに最適だけど、取りすぎると冷えすぎる
  • ショウガや根菜類など温め食材も適度に取り入れ、バランスを取る
  • 季節や体質を見極め、冷やしすぎず・温めすぎずがベスト

「今日は暑いから冷やし系多めでOK」「少し寒気を感じるから根菜とスパイスを」といったように、日々の中で柔軟に食材を選ぶのがポイントです。

無理な制限をかけるよりも「今日はちょっと温かい飲み物で締めよう」「アイスを食べたから、後は温かいスープを」といった小さな工夫を積み重ね、快適な夏を送りましょう。

それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!

PROFILE
のりたま
のりたま
僧侶兼主夫として働く、三人娘の父親ブロガー
健康的で、SDGsな子育てや、人生の質を向上させる有益な情報を発信します。
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