自己研鑽

2025年6月に読んだ本

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今月も心に刺さる本、体を動かしたくなる本、そして笑えて考えさせられる小説まで、バラエティに富んだ読書体験ができました。

その中から、特に印象に残った本をご紹介します。

どれも、今の自分に必要だったと感じる一冊です。

気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに、X(旧Twitter)@nrtm_blogでは毎週木曜日に小説の紹介もしています。ブログとあわせて、ぜひチェックしていただけたら嬉しいです。

歩く マジで人生変わる習慣

著者:池田光史

これは読んだら歩き出す本です。

「座ることは喫煙と同じくらい身体に悪い」というデータに驚かされ、食後に15分歩くと眠気がこないという実感に深くうなずく。

何より心を動かされたのは、ただの健康本ではなく、「歩くことが思考を運び、人生を変える」という視点。

外反母趾の起源やベアフットシューズの哲学、車社会が奪った歩行者の視点など、歩くという行為を文化・歴史・哲学的に掘り下げていて、まさに一歩ごとに世界の見え方が変わるような読書体験でした。

マジで、1日20分歩きたくなる。いや、実際歩き始めました。

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰

著者:池田貴将

読んでいて、思わず背筋が伸びる。そんな一冊でした。

歴史の中で何となく知っていた吉田松陰という人物が、この本を通して立体的に、情熱を持った人間として迫ってきました。

特に印象に残ったのは、「一つのことに集中して命を燃やす覚悟」の尊さ。

短命に終わったその人生が、後に多くの若者の魂を揺さぶり、時代を動かした。

現代に生きる私たちにこそ必要な本気を突きつけてくる本でした。

一章ごとの言葉も短く読みやすいので、繰り返し自分の心を整えるために読みたい一冊です。

今日、地球人をやめる。

著者:OZworld✖️ひすいこうたろう

覚悟の本と対になるように読んだのがこの本。

こちらは逆方向に気持ちを緩めてくれました。

「現実がしんどいなら地球をやめたらいい」なんて、突き抜けた発想に救われた気がします。

痛快でユーモアに満ちていて、現実逃避のようでありながら、実は自分を回復させるためのブレーキやアイドリングの話でもある。

ポジティブに生きるために、ポジティブを強制しない柔らかさが魅力的でした。

落ち込んだ時にまた読み返したくなる、人生のチューニング本です。

THINK AGAIN

著者:アダム・グラント

知的柔軟性って、こういうことかと、何度もうなずきながら読みました。

科学者のように考える。

それは、仮説を立て、検証し、間違いに気づいたら考えをアップデートすること。

「自分の考えを疑う」って怖いけど、これほど自分を強くしてくれる姿勢はないと思いました。

学び続けること、固定観念から自由になること。

特に、大統領やリーダーたちのエピソードが胸に刺さる。

偉大な人は、何よりも「耳を傾ける力」を持っているんだと実感。

「頑固に生きるより、しなやかに進化したい」と思わせてくれた本でした。

われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか

著者:ウィリアム・フォン・ヒッペル

人間のめんどくささを、こんなに面白く解説してくれる本があるとは!

進化心理学という切り口で、「なぜ私たちは矛盾する感情や行動を持つのか?」を解き明かしていく構成が秀逸。

「幸せとは、進化のためのツール」という考え方が特に印象的でした。

他人と比較して落ち込むのも、仲間を求めるのも、全部種として生き延びるために必要だった。

そう思うと、多少の情緒不安定も「まあ、仕方ないか」と思えるようになります。

自分の感情や人間関係を、少し俯瞰して見られるようになる一冊です。

対岸の家事

著者:朱野帰子

止まらなかった。もうとにかく面白い。気づいたら最後まで一気読みでした。

でもただ面白いだけじゃない。

登場人物のひとりひとりが、どこか自分や誰かに重なって、胸を突いてくる。

家事・育児・仕事・自己実現、その狭間で葛藤するリアルな心情に共感の嵐。

「誰かの正しさが、誰かを苦しめることもある」

そんなフレーズが、何度も頭をよぎりました。

物語を通して、自分の視野の狭さや、家族への見方がじわりと変わる。

小説の力ってすごいなと感じさせられた作品です。

もしも徳川家康が総理大臣になったら

著者:眞邊明人

タイトル勝ちかと思いきや、普通に面白くて笑いました。

「AIで偉人を復活させて最強内閣をつくる」というぶっ飛んだ設定に惹かれて手に取りましたが、歴史の偉人たちの考え方や戦略が現代の課題と見事にリンクしていて、エンタメなのに学びがある!

「歴史は苦手だけど、これは面白い」と感じた自分のような人間にぴったり。

この本をきっかけに、逆に本物の歴史書を読みたくなるという副作用もありました。

本を読むことは、違う誰かの目で世界を見ること。

6月はそんな他者の視点にたくさん出会えた月でした。

今の自分に必要だった言葉、知らなかった考え方、忘れていた感覚。

それらが、一冊一冊の中にしっかり詰まっていて、読書という行為の豊かさをあらためて感じています。

それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!

PROFILE
のりたま
のりたま
僧侶兼主夫として働く、三人娘の父親ブロガー
健康的で、SDGsな子育てや、人生の質を向上させる有益な情報を発信します。
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