自己研鑽

人に教えることが最強の学び

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つい先日、娘の友達が家に遊びに来て、一緒にボードゲームをしていました。

その友達はボードゲーム自体を初めて体験したようで、ルールがさっぱりわからなかったのですが、娘が一生懸命「こうやって動かすんだよ」「こういうときはカードを出すんだよ」と説明していました。

その姿はまるで“小さな先生”のようで、見ていて微笑ましかったと同時に、娘自身の理解が深まっているのが手に取るようにわかました。

人に教えることで深まる理解

教えるための整理が必要になる

何かを誰かに教えるということは、自分の頭の中を一度“言語化”して相手に伝える作業を意味します。

  • 「自分はわかっているつもり」でも、実は曖昧な部分があったりする
  • 相手が理解できるかたちに情報を整理する過程で、自分の知識の穴やズレに気づく

娘が友達にルールを説明しているときも、途中で「待って、そういえばこういう場合はどうするんだっけ…」と悩む場面がありました。

そこで改めて説明書を確認したり、実際にプレイしてみたりしながら理解を深めていた姿が印象的でした。

アウトプットすることでインプットが強化される

知識というのは、ただ頭の中に入れただけでは忘れやすく、行動に活かせないことが多いです。

けれども、誰かに教える(=アウトプット)することで、脳は内容をしっかり定着させる事が出来ます。

  • 「単にわかる」と「ちゃんと説明できる」の間には大きな差がある
  • 教える過程で出てくる質問に答えるために、さらに深く考える必要がある

結果として、娘自身も「このボードゲームはこういう戦略があって、こうすると勝ちやすいんだ」と理解を深め、より楽しめるようになったのです。

インプット過多の時代、アウトプットの重要性

受動的な情報摂取に潜む危険

今の時代、YouTubeやTikTok、ネット検索でなんでも答えが出てきてしまい、情報を受け取るだけで満足しがち。

でも、そのインプットをどう活かすのか?

そこを考えないと、理解した“気”になるだけで終わってしまうのが大半です。

こうなると「自分は物知りだ」と錯覚しがちですが、いざ誰かに説明しようとすると「あれ、なんて言えばいいんだろう?」と詰まることが多いんですよね。

アウトプット7割、インプット3割が理想

『アウトプット大全』の中で、著者の樺沢紫苑氏は「インプットとアウトプットの理想比率は3:7」と言っています。

学びを結果に変えるアウトプット大全 (サンクチュアリ出版)

インプットに時間を使うよりもアウトプットに時間を使う方が、学びを最大化出来るのです。

  • SNSで学んだことをシェアする
  • 家族や友人に話してみる
  • 職場で後輩に教えてみる

こうして情報を循環させることで、初めて自分の血肉となって活きてくるのです。

教えることで得られる副次的効果

冷静な視点を持てる

私の娘は普段、結構負けず嫌いで感情的になる場面があるんですが、友達にルールを教える立場になった途端、ものすごく冷静にゲームを見ていました。

勝ち負けにこだわらず、「どうやったら相手が楽しめるか」を意識するようになっていたんです。

これは大人が教える場合も同じで、「自分がやっていることを相手に伝える」となると、客観的に全体の仕組みを見渡す力が自然とついてくるんですよね。

気遣いや共感力の成長

教えるとなると、相手の理解度を気にしながら進める必要があるので、自然と相手の立場に立とうとします。

「ここはまだ難しいよね」「ここはゆっくり説明しよう」という優しさや共感が育まれるわけです。

単に知識を伝えるだけでなく、人間力という面でもメリットが大きいのが“教える”行為です。

実践編:アウトプットを習慣化する方法

学んだことはすぐ話す

本を読んだり、セミナーを受けたりして、「なるほど!」と思ったら、その日のうちに誰かに話してみる。

家族や友達に伝えるだけでも、思考の整理ができます。

  • 「どんな内容で、どこが面白かったのか」
  • 「これって私たちの日常にどう活かせるかな?」

そんな風に共有すると、自分の記憶にも刻まれやすいです。

SNSやブログで発信する

人に直接話す場がなければ、SNSやブログなどネットで発信するのもおすすめ。

文章にすることでさらに頭が整理され、「この本の本質はここにあるんだな」と理解が深まる。

反応があれば、そこでまた新しい気づきがあるでしょう。

教える相手を意識的に作る

もし職場で後輩がいるなら、自分が身につけたスキルや知識をシェアする時間をあえて作ってみる。

あるいは子どもや兄弟、友人に何かを教える機会を探す。

そうすることで、学びが必ず“アウトプット前提”になるため、インプットの質も上がります。

「人に教える=最強の学び」

結局のところ、アウトプットがなければ学びは“点”で終わりがち。

ところが「教える」というアウトプットを経ると、その“点”がしっかり定着して“線”や“面”となって活かせるようになります。

娘がボードゲームを一生懸命説明していた姿は、小さな“教師”そのもの。

その姿から、私たち大人も「学んだら誰かに教える」を意識するだけで、日々のインプットが何倍も充実したものになるとう学びを得ることが出来ました。

インプット過多の今だからこそ、“教える”というアウトプットを積極的に取り入れてみませんか? 

そうすることで、あなた自身の理解が深まり、相手への気遣いや共感力まで高めてくれるはずです。

それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!

PROFILE
のりたま
のりたま
僧侶兼主夫として働く、三人娘の父親ブロガー
健康的で、SDGsな子育てや、人生の質を向上させる有益な情報を発信します。
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