正しい道を歩く

「時間がない」「やる気が出ない」「ついダラダラしてしまう」
誰しもが抱える悩みです。でも、一度立ち止まって考えてみてほしい。
「楽な道」を選び続けた結果、どうなっているか?
- やるべきことを後回しにして、結局締切直前に焦る
- 先延ばしがクセになり、「自分はダメだな」と自己嫌悪に陥る
- 楽な選択肢ばかり選んでいたら、気づけば望まない未来に向かっている
正直、私も何度もこのパターンにはまったことがあります。
そんなときに出会ったのが、ハル・エルロッド著の『人生を変えるモーニングメソッド』の一節。
「楽な道ではなく、正しい道を選ぶ」という言葉です。
これは、「短期的に楽な道を選ぶのではなく、未来の自分のために今の行動を決める」 という考え方。
「やる気があるからやる」のではなく、「やると決めたからやる」 という習慣を作ることが、長期的な幸福につながります。
ダラダラしないための環境作り
やる気に頼らず、「やるしかない状態」を作るのが最も確実な方法です。
環境を整えれば、楽な道を避け、正しい道を選びやすくなります。
物理的な距離を短くする
- 運動習慣をつけたいなら、通勤途中にジムを選ぶ
- 読書習慣をつけたいなら、スマホのホーム画面にKindleアプリを配置する
- 勉強をしたいなら、デスクに教科書を開いたまま置いておく
ポイントは、「意思決定の回数を減らす」こと。
選択肢が多いと人間は迷うもの。
迷わず行動できる環境を整えれば、自然と行動が習慣化されます。
すぐに行動できる環境を作る
- 朝ランニングの習慣を身につけたいならジャージで寝る → 準備が面倒 をなくす
- 読みたい本は事前にダウンロードしておく → “選ぶ手間” をなくす
- 作業後は机の上を片付けて綺麗にしておく → すぐに作業を開始できる
「環境の力」は想像以上に大きい。
「始めるハードル」を極限まで下げることで、ダラダラする隙をなくせます。
無駄な時間を過ごさないためにハードルを上げる
人間は「楽な選択肢」に流されやすいもの。
そこで 「やらないほうがいいこと」のハードルを上げるのも効果的です。
悪習慣を断つ工夫
- 家にお菓子やジャンクフードを置かない
- スマホのSNSやゲームアプリをホーム画面から削除
- YouTubeを見るなら、ログインせずに使う(おすすめ動画が表示されなくなる)
ハードルを上げることで “やらなくなる” 仕組み
- 間食を減らしたい → お菓子を目に入らない手の届かない場所にしまう
- SNSを減らしたい → ログアウトしておき、毎回パスワード入力が必要な状態にする
「少し面倒にする」だけで、驚くほど不要な行動が減るのを実感できます。
決まった時間に決まったことをやる
「スキマ時間にやろう」 と思っていると、結局やりません。
大事なのは、「いつ、何をするか」を決めておくこと。
- 毎朝7時〜7時30分は読書
- 毎日16時〜17時は運動
- 22時になったら、スマホをオフにして寝る準備をする
「時間とタスクをセットで決める」ことで、意思決定の負担が減る。
やるかどうかを考えるのではなく、「時間になったらやる」 という状態を作ることが重要です。
新しいことに挑戦し続ける
人間は 「慣れたこと」 を続けていると、それが心地よくなり、行動を変えたくなくなります。
でも、成長は「変化」の中でしか生まれません。
- 週に1つ、新しいことを学ぶ
- 月に1冊、新しいジャンルの本を読む
- 知らないお店に行ってみる
「変化を習慣化」すると、ダラダラする暇がなくなります。
「現状維持=楽」ではなく、「現状維持=衰退」と考えるべきです。
朝一番にカエルを食べる(Eat That Frog!)
これはブライアン・トレーシー著 『カエルを食べてしまえ(Eat That Frog!)』 の考え方。
カエルとは、「やりたくないけど、やらなければならない重要なタスク」 のこと。
そして、「朝一番にカエルを食べろ!」(=最も嫌なタスクを最初に片付けろ) というのが、このメソッドの本質です。
この考え方は、仕事の効率を上げるだけでなく、1日を前向きにスタートさせる効果 があります。
なぜ朝に「カエルを食べる」べきなのか?
- 意志力は朝が最も強い
- 人間の意志力は、1日のうちで朝が最も高い状態にあります
- 決断を繰り返すごとに意志力は消耗していくので、最も集中力が高い朝に、最も重要なタスクを処理するのがベストです
- 朝は「決断疲れ」がない
- 「何から始めよう?」と考えるだけで、脳はエネルギーを消費します
- 「朝起きたらまずカエルを食べる」と決めておけば、余計な迷いがなくなり、即行動に移れます
- 先延ばしにすると「ずっと気になる」
- やらなければならないタスクを後回しにすると、意識の片隅にずっと引っかかります
- 「早くやらなきゃ」と思いながら、別のことをしていると、ストレスが増える
- 早く終わらせることで「達成感」が得られる
- 朝のうちに難しいことを終わらせると、1日がスムーズに進みます
- 「大きな仕事を片付けた!」という成功体験が、その後の行動にも良い影響を与えるのです
どうやって「カエル」を食べるか?
では、朝一番に「カエルを食べる」ための具体的なステップを見ていきましょう。
- 毎朝「今日のカエルは何か?」を決める
- 「今日やりたくないけど、やるべきことは何か?」を考え、1つ選ぶ
- タスクは 1つに絞る(欲張らない)
- 前日の夜に決めておくと、朝の迷いがなくなる
- 「カエルタイム」を最初の90分に設定する
- 朝起きたら スマホを触らず、そのまま作業開始
- 最初の90分間を「カエルを食べる時間」と決めて、何も考えずに取り組む
- 終わったら他のことをしていいとルールを作ると、やる気が出やすい
- カエルを食べたら、ご褒美を設定する
- 「カエルを食べたらコーヒーを飲む」「好きな動画を観る」「散歩に行く」など、タスク完了後の楽しみを作る
- ご褒美があると、「やらなきゃ」ではなく「やったら楽しめる」に意識が変わる
カエルの選び方のコツ
「何をカエルにすればいいか分からない」という人のために、カエルの見極め方を紹介します。
- やらなければいけないけど、後回しにしがちなもの
- 例えば、プレゼン資料の作成、面倒なメール対応、上司や取引先への報告など
- やるのに気が重いけど、終わればスッキリするもの
- 例えば、部屋の片付け、確定申告、運動、苦手な勉強や作業など
- 長期的な目標に直結するもの
- 例えば、「英語の勉強」「ブログ執筆」「読書」など、自分の成長につながる習慣
カエルは「できるだけ早く終わらせたほうがいいのに、後回しにしがちなもの」から選ぶのがポイント。
「カエルを食べる」を習慣化するために
せっかくカエルを食べる習慣を始めても、続かなければ意味がありません。
そこで、「カエル食い」を習慣化するための3つのコツを紹介します。
- 毎日、朝一番に「カエルタイム」を作る
- 時間を固定(例:7:00〜8:30はカエルタイム)
- カエルを食べる時間を決めると、朝のルーティンが安定する
- 「カエルを食べた証」を残す
- タスクを終えたら 手帳やアプリにチェックを入れる
- 進捗が見えると達成感が増し、続けやすくなる
- 「朝カエル」が終わるまで、他の誘惑を遠ざける
- スマホを封印(別の部屋に置く、機内モードにする)
- メールやSNSチェックは、カエルを食べた後にする
- 朝の90分間は、「カエル」以外のことをしないと決める
どうしてもカエルを食べられないときの対策
「カエルを食べるのがしんどい…」という日は、こんな工夫を試してみてください。
- 小さく切り分ける(「おたまじゃくし戦法」)
- カエルを丸ごと食べるのはキツい…」という場合、まずは5分だけやる
- 1ページだけ読む」「1行だけ書く」「資料のタイトルだけ作る」など、超小さい行動から始める
- 環境を変えてみる
- カフェや図書館で作業する
- デスクを片付けて、作業モードにする
- 音楽を流して「この曲が終わるまでに終わらせる」と決める
- 誰かに「カエル宣言」する
- 今日はこのタスクを終わらせる!」と家族や友人に宣言
- SNSで「今からやる!」と投稿(※ただし、スマホを触りすぎないよう注意)
「楽な道」ではなく「正しい道」を選ぶ
行動を起こしやすい環境を作る(物理的距離を短くする)
無駄な時間を減らすために、やらないことのハードルを上げる
決まった時間に決まったことをやることで、生活のリズムを作る
常に新しい挑戦をし、変化を楽しむ習慣を作る
朝一番で「カエルを食べる」ことで、一日を最良の形でスタートさせる
今日からできるアクションプラン
- スマホのホーム画面を整理し、すぐに開きたいアプリだけを残す
- 夜寝る前に、明日の「カエル」を1つ決める
- 朝起きたら、最初の90分で「カエル」を食べる
「楽な道」は 短期的には快適でも、長期的に見ればしんどい道になる。
逆に、「正しい道」は最初は大変でも、続けることで人生の充実度が上がる。
「楽な道」を選ばず、今日から 「正しい道」を選ぶ人生を始めてみませんか?
それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!