ルールを守らなければ、その先には進めない

先日、後輩からある相談を受けました。
「子どもが運転中にシートベルトを勝手に外して、車内を動き回るんです」
――うん、これ、実はよく聞く話です。
実際に車を運転していると、前方の車の助手席で膝立ちして外を見ている子や、運転席と助手席の間から顔を出している子を目にすることもあります。
「今の子どもは落ち着きがない」と言われることもありますが、スマホの影響もあるでしょうし、学校でも授業中ずっと座っていられず教室の外に出てしまう子も増えていると聞きます。
でも、ここで大事なのは「そうなった時にどうするか?」という親の対応です。
ルールを守れないなら、その先へは進まない
我が家のルールは明快です。
全員がシートベルトをしなければ、車は一切動かさない。
もし途中で誰かが外したら、すぐに車を止めます。
再度全員が装着するまで、絶対に出発しません。
それがどんな状況でもです。
楽しい旅行だろうが、学校に遅れそうだろうが、習い事が始まっていようが関係ありません。
なぜなら、ルールの上にすべては成り立っているから。
「ルールを守る」は、命を守る
なぜシートベルトをしなければならないのか。
ただ「決まりだから」ではなく、理由をしっかり伝えることが大切です。
- シートベルトをしていないと、事故のときに車の外に投げ出されてしまう
- 家族みんなが大ケガをするかもしれない
- パパやママが運転中に注意を取られて事故になる可能性もある
- 最悪、命を失うかもしれない
だから、危ないから車を動かせない。ルールを守れない人を乗せることはできない。
これは当たり前のことです。
「ルールは守ってこそ楽しめる」ことを伝える
旅行も、遊園地も、映画も、楽しいことはすべて「ルールを守る」ことの上に成り立っています。
もし誰かが約束を守れなければ、予定はキャンセル。
楽しいことは、きちんとルールを守った人だけが得られる「ごほうび」でもあるのです。
子どもにとっては時に厳しく聞こえるかもしれませんが、この因果関係をきちんと伝えていくのが親の役目です。
ルールには理由がある。そして一貫性が命
罰則的な意味で言うのではなく、「ルールを守らなければ次へは進めない」ということを一貫して伝える。
- 友達との約束を守らないと信頼がなくなる
- おもちゃの片付けをしなければ次のおもちゃは出さない
- 宿題をしないとゲームはできない
どれも日常の中で繰り返し伝えていくことができます。
そして大切なのは、親自身もルールを守ること。
信号を守る、靴を揃える、ありがとうを言う。
子どもは親の背中を見て育ちます。
「見ていないときもルールを守る」ことが、信頼を生むのです。
まとめ:当たり前を、当たり前に育てる
ルールを守ることは、窮屈なことではありません。
それは、安心・安全・信頼を守るための「土台」です。
「なんでうちだけこんなに厳しいの?」と思われるかもしれません。
でも、それでいいんです。
社会には社会のルールがあり、家庭には家庭のルールがあります。
その中で、自分を守る術を学び、他人を思いやることを覚えていく。
ルールを守らなければ、その先には進めない。
子どもにも、大人にも、これは変わらない大切な真理です。
それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!