新たな学びは聞くことから始まる

我が家では、子どもたちのために2種類の新聞を購読しています。
それが『朝日小学生新聞』と『NewsPicks for Kids』。
「どうしてこんな時代にわざわざ新聞?」と言われることもありますが、実際に取り入れてみると子どもたちの読解力だけでなく、家族の会話のきっかけが格段に増えたました。
新聞とは本来「新たに“聞いた”情報を共有し合うもの」という歴史があり、家族みんなで耳を傾け、話し合うのに最適なんですよね。
新聞の本質:新たに“聞く”という原点
「新聞」という言葉の由来を辿ると「新しく聞いた風聞」という意味があるとされます。
もともとは、声に出して読まれたニュースをみんなが“聞く”ことで情報を得ていました。
現代では“読む”ものと思われがちですが、家族で新聞の内容を音読したり、記事をもとに会話をすることで、まさに「聞く」スタイルが復活。
デジタル社会だからこそ、この“耳”を使った学びとコミュニケーションが新鮮に感じられます。
子どもが新聞を読むメリット
読解力が育つ
今の子ども達は、SNSやYouTubeでの短い動画・短い文章には慣れていても、“活字慣れ”が少ない傾向があります。
新聞を読むことで自然に活字や長めの文章に触れ、読解力が高まるのを実感しています。
特に将来、どれだけAIが発展しようとも、文章を深く理解する力は不可欠ですから、日頃の習慣でつけられるのは大きいです。
家族の会話が増える
新聞に載っていたネタが、家族の雑談の種になることもしばしば。
子どもが「これ、どういうこと?」と質問してくれれば、一緒に考える時間が生まれます。
新聞は実は“耳で聞く・話し合うきっかけ”として有用なメディアなんだなと、あらためて感じます。
自分で情報を選び、考える余白がある
テレビやネットニュースは洪水のように情報が流れ、選択肢が多すぎて“流される”感覚が強いかもしれません。
その点、新聞は限られた紙面の中で、興味がある記事を“自分で選んで読む”プロセスが生まれます。
紙面をめくりながら、どの見出しを追いかけるかも自分で決められるため、主体的に学ぶ感じが育まれるのが大きなメリットです。
我が家で購読している新聞
朝日小学生新聞
- 子どもが理解しやすい言葉で世の中のニュースがまとめられている
- 都道府県特集やさかなクンの魚コラム、クイズ、作文応募コーナーなど楽しみながら学べる企画が豊富
- 大谷翔平選手の活躍や、宇宙開発の話題など、子どもの好奇心をくすぐる記事が多い
活用のしかた
- 子どもが興味を持った記事を深掘りして話し合う
- 「どう思う?」と親が問いかけ、わからないことは一緒に調べる
- 絵や作文のコーナーに応募してみるなど、楽しみながらアウトプットもできる
NewsPicks for Kids
- 世界視点のニュースが多く、日本とは違う社会問題や文化をわかりやすく解説している
- エネルギー問題、メタバースなど最先端のトピックを取り上げ、子どものうちからグローバルな価値観を養える
- 海外の子どもたちの意見が載っているので、多様な思考に触れられる
活用のしかた
- 「日本では当たり前なことが、世界では違うらしい」といった気づきから、価値観の幅を広げるきっかけを作る
- 「これ、クラスでどう思われるかな?」など、家庭内だけでなく、子どもが学校で友達と議論してみるのも面白い
新聞の楽しみ方・工夫
親は「堅苦しいルール」を押し付けない
「毎朝〇分絶対に読みなさい!」と強制するのではなく、子どもが興味を持った記事を自由に読む。
大人が先回りせず、子どもの“惹かれるタイトル”を尊重することで、“新聞ってちょっと面白いかも”という感覚が育ちます。
親子で対話する時間をつくる
朝や夕方のちょっとした時間に、「あの記事どう思う?」と話を振ってみるだけでも十分。
家族でご飯を食べながらでも良いですし、車での移動中に話題にするのもいいですね。
新聞の内容を“聞く・話す”ができる環境を作ることがポイント。
親自身もスマホでなく新聞で情報を得る
親が楽しそうに新聞を読んでいる姿を見せると、子どもも自然と「何が書いてあるの?」と気になりやすい。
私自身は、毎朝1面の大きな見出しと気になる数記事だけでも目を通すようにしていますが、それだけで社会の流れをざっくり把握でき、仕事や雑談にも活かせると感じています。
新たな学びは“聞く”ことから始まる
新聞は決してオワコンではなく、むしろ紙ならではの“余白”があり、自分で記事を選び、家族や周りの人と話すきっかけとなるツールです。
デジタル全盛の時代だからこそ、“聞く”ことを前提とした紙の新聞に触れてみると、意外な形で学びや会話が生まれるかもしれません。
ぜひ一度、家庭に新聞を取り入れてみてはいかがでしょうか。
きっと、何気ない日常の中にたくさんの「新しい知識を聞く」チャンスが広がるはずです。
それでは、今日も1日、最高に楽しく学びましょう!