ストレス発散したいなら泣け

先日、ニュースで 「泣くことで疲労回復」 という話題を目にしました。
「えっ、涙ってそんなに効果があるの?」と気になり、掘り下げてみたところ、涙には驚くべきストレス解消効果があることがわかりました。
日常の何気ない瞬間に出会うこういう発見は、とても貴重です。
何気なく目にした情報を「ふーん」で終わらせるのか、それとも「ちょっと調べてみよう」と深掘りするのか。
その違いが、人生の面白さや充実度を大きく左右します。
「これは自分の経験とどう繋がるか?」「過去に学んだ知識と組み合わせると、どう活かせるか?」
こうした 思考のクセを持つことで、毎日が学びにあふれ、どんどん楽しくなっていくんですよね。
ということで今回は、「なぜ涙を流すことがストレス発散になるのか?」を科学的に解説し、意識的に涙を活用する『涙活』 についても紹介します。
泣くことでストレスが解消される科学的理由
誰しも、「泣いた後にスッキリした」 という経験があるのではないでしょうか?
それは、涙が単なる感情の表現ではなく、体と心にポジティブな変化をもたらしているからなんです。
では、涙がストレスを解消する科学的な理由を4つ解説していきます。
涙は「ストレスホルモン」を排出する
涙には、ストレスホルモンを排出するデトックス効果があります。
具体的には、涙には ACTH(副腎皮質刺激ホルモン) というストレスホルモンが含まれており、
泣くことで体外に流れ出ることで、ストレスが軽減されるのです。
つまり、泣くことは「涙のデトックス」 。
意識的に涙を流すことで、ストレスが体内に溜まるのを防ぐことができます。
自律神経を整え、副交感神経を優位にする
ストレスが溜まっているときは、交感神経(=興奮モード)が優位になり、心が落ち着きません。
しかし、泣くことで交感神経から 副交感神経(=リラックスモード) へと切り替わります。
- 心拍数が下がる
- 呼吸が深くなる
- 筋肉の緊張がほぐれる
この結果、「なんだか落ち着く」「心がスッキリする」という感覚が生まれるわけです。
脳内ホルモンが分泌され、幸福感が得られる
泣いた後に「なんか気持ちがスッキリした…」と感じるのは、脳内で幸福ホルモンが分泌されるからです。
- オキシトシン(癒しホルモン) → 安心感・幸福感をもたらす
- エンドルフィン(快楽ホルモン) → 精神的な痛みを和らげる
特に オキシトシンは、「愛情ホルモン」とも呼ばれ、心を落ち着かせる効果があります。
感動の涙を流すと「癒される…」と感じるのは、このホルモンの作用なのです。
④ 泣くことで睡眠の質が向上する
「泣いたあとは、ぐっすり眠れた」という経験がある人も多いのでは?
それもそのはず、涙には睡眠の質を向上させる効果もあるんです。
- 泣くとコルチゾール(ストレスホルモン)が低下し、深い眠りにつきやすくなる
- たった一粒の涙でも、1週間にわたってストレスホルモンの上昇を抑える効果がある
つまり、ストレスが溜まって寝つきが悪いときは、意識的に泣くことで解消できるということ。
これ、知っておくと便利ですよね。
涙を効果的に流す方法(涙活)
ストレスが溜まったとき、意識的に涙を流す「涙活」を取り入れると、心がリフレッシュされます。
では、どうやって涙を流せばいいのか?
おすすめの方法を3つ紹介します。
① 感動する映画・ドラマを観る
泣ける映画を観るのは、最も手軽な涙活の方法です。
特におすすめの作品は…
『君の膵臓をたべたい』(感動の青春ストーリー)
『火垂るの墓』(戦争と家族愛)
『グリーンマイル』(命の尊さを描いた名作)
『最強のふたり』(友情と希望の物語)
自分の泣けるツボにハマる作品を見つけると、より効果的です。
② 泣ける音楽を聴く
音楽の力も侮れません。
特に、切ないバラードや卒業ソングなど、「思い出とリンクする曲」 は涙を誘いやすいです。
「奏」(スキマスイッチ)
「糸」(中島みゆき)
「ひまわりの約束」(秦基博)
「楓」(スピッツ)
ふとした瞬間に聴くと、自然と涙がこぼれる曲をリストに入れておくのもいいですね。
③ 感動する本や手紙を読む
読書も涙活に最適です。
『君の膵臓をたべたい』 / 住野よる
余命わずかな少女と、彼女の秘密を知った少年の青春物語。最後に涙腺崩壊必至。
『コーヒーが冷めないうちに』 / 川口俊和
過去に戻れる喫茶店で、それぞれの「やり残したこと」に向き合う人々の心温まる物語。
『風が強く吹いている』 / 三浦しをん
陸上経験ゼロの大学生たちが箱根駅伝を目指す青春小説。努力と仲間の絆に感動。
また、過去にもらった感動的な手紙やメッセージを読み返すのも効果的。
「親からの手紙」「友人やパートナーからの手紙」など、あの時の感情を思い出すことで涙が溢れることもあります。
まずは 「泣いていいんだ」と自分に許可を出すことも大切です。
まとめ:「泣く=最高のストレス発散法」
涙にはストレスホルモンを排出するデトックス効果がある
泣くと副交感神経が優位になり、リラックスできる
オキシトシンやエンドルフィンが分泌され、幸福感が得られる
週に1回でも涙を流せば、ストレスが持続的に軽減される
ストレスが溜まったら、無理に耐えるのではなく、思い切り泣いてリセットしよう!
それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!