健康管理

毎日をご機嫌に生きる

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ある朝、妻にこんなことを言われました。

「結婚して10年、私は今まで一度もあなたが不機嫌だなぁ、怒ってるのかな?と感じたことがないよ。」

それを聞いて、私は何の気なしにこう答えました。

「そりゃそうだよ。私の趣味は、自分で自分の機嫌を取ることだからね。」

すると、妻はしみじみとこう言いました。

「それができない人ばっかりだから、不機嫌な世の中なのよ。」

この言葉にハッとしました。

確かに、日常の中で不機嫌な人を見かけることは少なくありません。

仕事でイライラしている人、家族に対して当たり散らす人、ちょっとしたことで機嫌を損ねる人。

でも、「自分の機嫌を自分で取る」って、意識的にやっている人はどれくらいいるだろう?

「ご機嫌」は偶然の産物ではなく、習慣によってつくられるものだ。

外部の環境や他人に振り回されるのではなく、自分の気分を自分で整えることができれば、日々の幸福度は確実に上がる。

では、どうすれば「ご機嫌」でいられるのか?

今回はそのための具体的な方法を、いくつか紹介していこうと思います。

自分との約束を守る

「明日からダイエットしよう」「毎日読書する!」と決めたのに、気づけば三日坊主になっていないだろうか?

実は、 自分との約束を守ることは、自己肯定感を高めるカギだと言われている。

キム・ダスル (著)人生は「気分」が10割という本では、「他人との約束は守るのに、自分との約束は簡単に破ってしまう人が多い」と指摘している。

例えば、「今日は早く寝る」と決めたのに、気づけば夜更かししてスマホをいじっている。

こんな小さなことでも、「またできなかった…」と自己嫌悪につながり、気分が下がってしまう。

逆に、自分で決めたことを守れると、「自分は信頼できる」「ちゃんとやれた」とポジティブな気持ちになる。

実践ポイント

  • 小さな約束から守る(「毎朝ストレッチをする」「夜10時以降スマホを見ない」など)
  • 目標は「できる範囲」で設定する(いきなり毎日1時間運動するのではなく、まずは5分から)
  • 達成できたら自分を褒める(「よし!今日は約束を守れた!」と声に出すのも効果的)

他人の人生ではなく、自分の人生に集中する

「誰かの期待に応えなきゃ」「あの人のように生きなきゃ」と思っていないだろうか?

SNSを見て「周りがキラキラして見える」「自分はまだまだだ」と感じることもあるかもしれない。

でも、それは 他人の人生を生きようとしているサインかもしれない。

先ほどの『人生は「気分」が10割』には、「他人に期待しすぎると、自分の機嫌を他人に預けることになる」とも指摘されている。

他人の成功や行動を気にしすぎると、「自分はまだダメだ」「あの人みたいにならなきゃ」と焦る気持ちが生まれ、自分の人生を楽しめなくなる。

また、 アドラー心理学の考え方では、「他人はコントロールできない。コントロールできるのは自分の行動だけ」とされている。

例えば、「夫がもっと優しくしてくれたらいいのに」「上司がもっと評価してくれたらいいのに」と思っても、それは自分では変えられないことだ。

そこに執着すると、イライラやストレスが増えるだけ。

大事なのは、 「自分の人生に集中すること」。

他人がどう生きているかではなく、自分がどう生きたいかを軸にすることで、自然とご機嫌になれる。

実践ポイント

  • SNSの使用時間を減らし、「自分がやりたいこと」に時間を使う
  • 「今の自分にとって大事なことは何か?」を毎朝考える
  • 「他人の目より、自分が満足するかどうか」を基準に決める
  • 「他人を変えようとするのではなく、自分ができることに集中する」意識を持つ

「他人の成功を羨むのではなく、自分の人生を楽しむこと」が、毎日をご機嫌に過ごすポイントだ。

何もしない時間を作る

仕事や家事、育児で常に何かしていると、知らず知らずのうちに気持ちがすり減ってしまう。

大ベストセラー、アンデシュ・ハンセン (著)スマホ脳では、「何もしない時間」を設けることで、心が落ち着き、ストレス耐性が高まると説明されている。

たとえば、ボーッとする時間、散歩をする時間、何も考えずに過ごす時間を持つだけで、気分が整いやすくなる。

実践ポイント

  • スマホを見ずに、5分間ボーッとする
  • 何も予定を入れない「オフの日」を作る
  • 散歩やコーヒータイムを、1日のルーティンに取り入れる

日々の振り返りを行う

「今日、良かったことは何だろうか?」を意識するだけで、気分が前向きになれる。

佐久間宣行 (著)「ごきげんになる技術」では、毎晩スケジュール帳に簡単な日記をつける習慣を続けたことで、自分の機嫌をコントロールしやすくなったと書かれている。

日記に「今日の良かった出来事を3つ書く」と決めているだけで、自然と1日の中で「良いことをしよう」「楽しいことを探そう」という意識が働くようになる

これが結果的に、ポジティブな行動を増やし、気分を良くするサイクルを生み出してくれる。

実践ポイント

  • 「今日の良かったこと」を3つ書く
  • 「ちょっとイライラしたこと」を書き出して、どう対処できたか考える
  • 1週間ごとに見返して、自分の気分のパターンを分析する

自分をご機嫌にする「ごほうび」を決める

何か頑張った後に、「ごほうび」を設定すると、気分が上がりやすい。

『ごきげんになる技術』では、「面倒なことを乗り越えるために、小さな楽しみを作る」ことが紹介されている。

例えば、「この仕事が終わったら美味しいスイーツを食べる」「1週間頑張ったら好きな映画を見る」といったちょっとした楽しみを用意するだけで、日々のモチベーションが変わる

実践ポイント

  • 「仕事が終わったら○○を楽しむ」と決める
  • 1週間ごとに、自分に何かプチご褒美をあげる
  • 「楽しみ」をスケジュールに組み込む

まとめ:ご機嫌は習慣でつくれる

「自分の機嫌を自分で取る」ことができるようになると、他人に振り回されることなく、毎日を気持ちよく過ごせるようになる。

そのために大事なのは

自分との約束を守る

他人に期待しすぎない

何もしない時間をつくる

日々の振り返りを行う

ごほうびを決める

こうした習慣を少しずつ取り入れるだけで、日々の満足度は確実に上がる。

「ご機嫌」は、自分でつくれるもの。

ぜひ今日から、自分の機嫌を取る習慣を始めてみましょう。

それでは、今日も1日、最高にご機嫌に生きましょう!

PROFILE
のりたま
のりたま
僧侶兼主夫として働く、三人娘の父親ブロガー
健康的で、SDGsな子育てや、人生の質を向上させる有益な情報を発信します。
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