セールス電話に時間を奪われている暇はない
つい先日、セールス電話を受けました。こちらの予定や気分なんてお構いなしに鳴り響くスマホ。仕方なく出てみると、電話口から聞こえてきたのは、たどたどしい声。
どうやら新人さんなのか、もしくは文章を読むのが苦手なのかはわかりません。
でも、明らかに「マニュアルを一生懸命読んでいるな」というのが伝わってきました。
こちらの反応に耳を傾ける余裕なんてゼロ。とにかく、目の前にある文章を最後まで読み切るのに精一杯。そして案の定、何度も噛んでは読み直し。
もう途中から何を言いたいのかさっぱりわからない。こちらも「うん、それで?」と聞き返す気力も失せてしまい、電話はそのまま終わりました。
こんなセールス、成立するわけがありませんよね。それどころか、相手にとってどれだけ時間の無駄で失礼な行為か、まるで理解していない様子に呆れるばかりでした。
こういった経験、きっと誰もが一度はあるはずです。
相手の都合を無視して一方的にかけてくるセールス電話。それだけでも嫌なのに、内容がグダグダだとイライラも倍増します。
今回はそんな迷惑セールス電話について、実態や問題点を深掘りしてみたいと思います。
セールス電話が嫌われる理由
- 相手の時間を奪う自己中心的な行為
忙しい日常の中、突然電話をかけてくる無神経さ。しかも、こちらの状況や都合を一切考慮しないスタンスにイライラを感じる人が多いのは当然です。
- 内容が魅力的でない
「売りつけたい」だけが目的になっているセールスは、商品の魅力を伝えるどころか、こちらの興味すら引きません。ただ一方的に話すだけでは、「話を聞いてみよう」とは思いませんよね。
- 尊重の欠如
セールスに応じてもらえたことへの感謝や、相手への配慮が感じられないと、ただの時間泥棒に思えてしまいます。一方的な態度は、どんな話でも受け入れがたくなるものです。
迷惑セールス電話ベスト3とその実態
その1 家の塗装のセールス
典型的なセールストーク
「近くで塗装工事をしているので、宣伝としてお宅を無料で塗装させていただきます。」 「塗装費は無料。ただし、看板を立てさせていただく条件で。」
実態とトラブルの可能性
- 無料のカラクリ 下地処理費用や高グレード塗料の追加料金など、結果的に高額な請求が発生するケースが多い。
- メンテナンス契約の押し売り 定期点検や再塗装を名目に高額な契約を結ばされることも。
- 安価な塗料の使用 耐久性の低い塗料を使用され、数年後には再び塗装が必要に。
結論: 信頼できる業者に相談するのが一番。突然の訪問や電話でのセールスには応じないようにしましょう。
その2 電話代が安くなる、回線変更のセールス
典型的なセールストーク
「お使いの回線が古くなっています。新しいモデムに切り替える必要があります。」 「今より電話代が安くなります。」
実態とトラブルの可能性
- 代理店による営業 大手通信会社の代理店を名乗る業者からのセールスが多く、正式な依頼ではないことが多い。
- 実際には安くならない 初期費用や契約内容を含めると、総額では逆に高くなることも。契約期間が長く縛られ、違約金が発生するリスクもある。
- 訪問の必要性が不明 「説明が必要」と訪問を求めることもありますが、正規の通信会社なら事前通知があるはず。突然の電話での説明は怪しいと思って間違いありません。
結論: 急かされる場合は要注意。内容をよく確認し、必ず公式窓口に問い合わせましょう。
その3 ソーラーパネル設置のセールス
典型的なセールストーク
「政府の補助金で、今ならソーラーパネルが格安で設置できます。」 「設置するだけで光熱費が大幅に下がり、売電収入も得られます。」
実態とトラブルの可能性
- 補助金の有無を確認 補助金は地域や時期によって異なります。「今だけお得」は誇張されていることが多いです。
- 売電収入の現実 売電単価は年々下がっており、設置費用を回収するまで10年以上かかる場合もあります。維持費や修理費を考慮すると、収益は期待しすぎないほうがよいでしょう。
- 高額契約のリスク 数十万〜数百万円のローンを組まされ、結局負担が増えるケースもあります。
結論: 信頼できる業者に相談し、自分にメリットがあるかを冷静に判断しましょう。
迷惑セールス電話への対策
迷惑セールス電話を撃退するために、以下の方法を試してみてください:
- 公式窓口で確認する セールス内容が本当かどうかは、公式の窓口で確認するのが確実です。
- 迷惑電話防止機能を活用する スマホの迷惑電話ブロック機能やアプリを活用することで、迷惑な電話をシャットアウトできます。
- 毅然と断る 「興味がありません」とはっきり伝えるのが効果的。しつこい場合は着信拒否に設定しましょう。
セールスの本質を見極める
セールスは本来、人々の生活を豊かにする提案の場であるべきです。しかし、相手の都合を無視した押し売りや、信頼を損ねるような態度では、誰の心にも響きません。
私たち受け手側も、迷惑なセールスに振り回されることなく、自分の時間やお金を守る術を身につけることが大切です。
セールス電話がストレスではなく、むしろ価値ある提案の場になる未来を願って。
それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!