勇気を持って人生を生きる

「勇気を出してごらん」と言われても、そんなに簡単に出せるものじゃない。
頭ではわかっていても、心と体がついてこない。
そんな瞬間は、誰にだってあると思う。
たとえば、自分を変えたいと思ったとき。
苦手な人と向き合わなければいけないとき。
正しいとわかっていることを実行しなければならないとき。
ほんの一歩でいい。でもその一歩が、なぜだか怖い。
勇気とは、そういうときに試されるものなのかもしれません。
目次
小さな一歩に宿るもの
私が初めて「勇気を出した」と感じたのは、ごくささいな出来事でした。
ただ、いつものように無愛想に挨拶を返すのではなく、自分から元気よく「おはようございます」と声をかけてみた。
それだけのことが、当時の私にはとても勇気のいる挑戦だったのです。
でも、相手が笑顔を返してくれたとき、自分の中で何かが変わった気がしました。
大きなことをする必要なんてない。
たった一言、たった一歩でも、ちゃんと前に進めている。
勇気とは、そういうさりげない行動の中にこそ宿るのだと思います。
嫌な自分を認める勇気
人のことはよく見えるのに、自分のことになると、なぜこうも鈍くなるのだろう。
子どもを育てていると、自分の言動をまざまざと見せつけられるような場面が何度もある。
人のわがままにイラッとしていた自分が、まさに同じようなことをしていたり。
「無責任だ」と思っていた相手と、自分が大して変わらなかったり。
それに気づいても、なかなか素直には認められない。
「いや、自分はそうじゃない」って言い聞かせたくなる。
でも、そうやって言い訳していても、結局は前に進めない。
今の自分を否定するんじゃなくて、まずは認めること。
「ああ、これが今の自分なんだ」と受け入れること。
その上で、「じゃあ、どうしたいのか」と問いかけてみる。
それが、変化のスタートラインになるのだと思います。
「変わりたい」という気持ち
「こんな自分を変えたい」
「もっと強くなりたい」
「本当にやりたいことをやりたい」
そう思える気持ちは、すでに未来の自分に手を伸ばしている証拠です。
変わりたいと願うこと。
それ自体が、すでに立派な勇気なのだと思います。
コンフォートゾーンの外にあるもの
ただ、それでもやっぱり現実は厳しい。
新しいことに挑戦するには、もう一段階の勇気がいる。
自分が「できる」と思える範囲。
慣れたやり方、馴染みの人間関係、安心できる日常。
それが、いわゆるコンフォートゾーン。
そこにいれば、たしかに楽だし、心も落ち着いていられる。
でも、新しいアイデアや人との出会い、未知のスキルや可能性。
それらはすべて、その外側にある。
一歩外に出るたびに、不安もあるし、失敗もある。
けれどその一歩ずつが、自分の世界を確実に広げてくれる。
私は何度もそのことを痛感してきました。
だから、これからも小さな勇気を重ねて、自分の限界を少しずつ更新していきたいと思っています。
それでも、戻りたくなる日がある
「変わらなくてもいいんじゃないか」
「本当に自分が悪いのか?」
そんなふうに心の中で言い訳してしまう、弱い自分が顔を出すこともある。
それを認めるのは、やっぱり簡単じゃない。
でも私は、子どもと向き合う中で、あることに気づきました。
自分から変わる
「誰かを変えたい」「世界に良い影響を与えたい」と願うのなら、まずは自分から変わらなければいけない。
インサイドアウト。
外の世界を変えたければ、自分の内側から変わるしかない。
これは、ただのスローガンではなく、人生の根本的な姿勢です。
そして、もし周りが変わらなかったとしても、それはそれでいい。
大切なのは、自分がどうありたいか、どう生きたいかを、自分で決めること。
私は、自分の手で自分を変える人生を選びました。
それが、私にとっての「勇気」です。
覚悟を持ち続けるということ
結局のところ、勇気とは、
自分の人生をどう生きるのか、どういう人間でありたいのかを見据え、
その覚悟を持ち続けることなのかもしれません。
そしてその過程で、自分の弱さや、認めたくない部分にも、そっと手を差し伸べること。
そうして私たちは、少しずつ、強く、しなやかに、成長していくのだと信じています。
それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!