感動体験が人を最も成長させる

先日の日曜日に家族で吹奏楽のコンサートに行ってきました。
妻が学生時代に吹奏楽をやっていたこともあり、私自身も音楽が好きなので「子どもたちに生の演奏を聴かせてあげよう」という気持ちで連れていったんです。
最初は大きな音にビックリ 子どもたちは驚いた顔をしていましたが、しばらくすると慣れてきて、音の迫力やリズムを体全体で楽しんでいるのがわかりました。
家で音楽を聴くのとは全く違う体験 音や空気の振動を肌で感じるリアルさや、楽器が作り出す音色の多彩さ。
これは画面やイヤホン越しには得られない体験だとあらためて実感。
こういった「実際に足を運んで体験する」ことが、子どもたちの感性を磨き、好奇心を刺激する事が大切だと思った事がこの記事を書くきっかけになりました。
受動的な世界と、能動的な体験の違い
受動的なコンテンツが溢れる現代
いまの世の中、YouTubeや動画配信サービス、スマホゲームなど、私たちは“見るだけ・やるだけ”の受動的コンテンツを容易に選べます。
それ自体を否定するわけではありませんが、やはり“一方向で流れてくる情報”にひたすら触れるだけでは、自分の考えや感性を深く育む余地が限られてしまうのを感じませんか?
能動的な体験が子どもの世界を広げる
一方、コンサートに行く、映画館で大画面・大音量の映画を観る、美術館や博物館で実物や作品に触れる——こうした“能動的な体験”では、自分の五感をフルに使って、時に体を動かして、時に想像力を働かせて、日常では得られない新鮮な刺激を受けることができます。
子どもに積極的にさせたい多様な体験
音楽・コンサート • 生演奏
目の前で楽器を演奏する姿、迫力ある音響、会場の雰囲気が子どもにとって「音を楽しむ」原点になりえます。
吹奏楽やオーケストラ、ロックライブなどジャンル問わず、いろんな音楽を聴かせると新しい世界観が広がります。
映画館での映画鑑賞 • 大画面と大音量の圧倒感
映画館での映像体験は物語に没頭しやすく、感動が何倍にも増幅されます。
家のテレビやタブレットとはまるで違う体験を得ることが出来る。
人との一体感、他のお客さんのリアクションを共有することで、映画のストーリーがより印象的に残る。
美術館・博物館・展示会 • 実物の迫力
絵画や彫刻、化石、科学展示など、写真や映像では伝わらない質感や大きさを肌で感じられます。
子どもには難しそう? と思っても、意外に何かしらのポイントで興味を抱くもの。
動物園・水族館・アクティブな自然体験
動物の生態や水中の世界、そしてフォレストアドベンチャーのような体を使った自然体験で、生き物や自然と触れ合い、五感を研ぎ澄ませることができる。
体を動かしながら楽しく学べるのが最大の魅力。
旅行・地域イベント • 新しい土地や文化に触れる
別の地域や国へ旅行に行くと、食や言葉の違いに目を輝かせる子どもの姿がある。
祭りや地域イベントの様な地域コミュニティの雰囲気を感じることで、社会性やコミュニケーション力が育つ。
意識高い系を恐れない
知識がなくても、まず“体験”が大切
「美術館なんて詳しくないのにカッコつけてる」「コンサート?どの曲が有名かもわからない」
こんな声を耳にすることもありますが、誰だって最初はなんちゃってで構わないのです。
大切なのは「よくわからないけど、行ってみるか」と行動すること。
そのうち興味や理解が深まるかもしれないし、合わないなら合わないで、何が自分に響くかがわかるだけでも収穫になります。
親が楽しむ姿勢が子どもに伝わる
子どもが「行きたい!」と言う前に、親自身が面白そうだと思うイベントや場所に連れていくのもアリ。
最初は子どもが乗り気でなくても、実際に行ってみると「意外と面白かった!」と目を輝かせることも多いんですよね。
経験が未来を作る:変数を増やすという発想
人生で得た体験は一見バラバラな“点”かもしれませんが、それらがいつか線や面として繋がり、“あの時の体験が今の自分を作っているんだ”と気づく瞬間が訪れます。
子どもにとっては特に、どんな分野に将来ハマるかはやってみないとわからない。
だからこそ、色んな体験を与えて“変数”を増やしてあげることは、大人の役目のひとつと言えるでしょう。
親も一緒に楽しみ、学び続けよう
子どもの学びをサポートするのは親の使命ですが、親自身が新しいことを学び、楽しむ姿勢を見せるのがいちばん強力なメッセージになります。
- 学びは一生続けられるエンターテイメント
- 子どもと一緒に、ちょっと高尚に見えるコンサートや美術館だって、にわかのまま行ってみればいい
- そこから生まれる発見や対話は、受動的なコンテンツとは比べ物にならないほど“能動的な刺激”をもたらしてくれるはずです
「感動体験が人を最も成長させる」。
この言葉を胸に、家族でどこかへ出かけ、新しい世界を開拓してみませんか?
その“小さな冒険”が、子どもの未来に大きな花を咲かせるかもしれません。
それでは、今日も1日、最高に楽しく学びましょう!