教養

「超人」が教えてくれる新しい生き方

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「仕事のストレスがしんどい」「育児のプレッシャーで疲れる」

そんなとき、哲学者ニーチェの「超人」という考え方がヒントになるかもしれません。

フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)は、ドイツの哲学者で、あの有名な言葉「神は死んだ」で知られています。

このフレーズだけ聞くと「え、なんか怖い話?」って思うかもしれませんが、実際にニーチェが伝えたかったのはこういうことです。

「もう世の中のルールや道徳に縛られるのはやめようぜ」

つまり、私たちは誰かが決めた「正解」に従うだけでなく、自分自身で価値観を創り、自由に生きる力を持つべきだというメッセージだったんです。

ニーチェは、この自分の価値を創造し続ける人を「超人」と呼びました。

超人とは、他人の評価ではなく、自らの価値観を創り出し、絶えず成長し続ける存在のこと。

それは傲慢な“わがまま人間”とは違い、自分の意志で課題を乗り越え、世界を切り拓く強さを持つ人なのです。

そしてこの「超人思想」を育児や仕事に応用することで、ストレスに振り回されず、毎日をご機嫌に生きるヒントが見つかります。

育児でも仕事でも、つい世間や他人の期待に左右されがちです。いい学校に行けば幸せだとか、出世=成功だとか。そんな固定観念に押し潰されて疲弊するよりは、自分なりの価値を見つけ、困難を“進化のチャンス”に変えていくほうが、毎日をご機嫌に生きられそうだと思いませんか?

「超人」とは何か?

ニーチェが言う「超人」は、以下のポイントを押さえておくとわかりやすいです。

  • 他人の評価に振り回されない
    • 「社会の常識」「周囲の期待」に縛られず、自分が本当に信じる価値観を作り上げていく
  • 試練を成長の糧にする
    • 失敗や苦難をただ嘆くのではなく、「自分が進化するための舞台」として捉え、乗り越えてさらに強くなる
  • 完璧ではなく“常に進化”する者
    • 超人は“神のような完璧”ではなく、つねに自分を超えようとする姿勢を大切にする存在

この「超人」思想を、日々の育児や仕事に取り入れると、他人の目を気にしてストレスを抱え込むのではなく、自分なりのやり方で前進する生き方が見えてきます。

育児に応用:子どもを「超人」に育てる

英才教育を詰め込むのではなく、“自分の意志”を育む

ニーチェの超人は「自分で価値を生み出し続ける」存在。

育児でも子どもに“自分らしい価値観”を持たせることがポイントになります。

  • 親が「いい学校」「いい習い事」を押し付けない
    • 世間の価値観(「これをやれば将来安泰」など)ばかりを追うと、子ども自身の意欲が育ちにくい。子どもが選んだ習い事を、親はサポートする程度に留めてみましょう
  • 失敗を恐れず、「乗り越えた分だけ自分が成長する」と教える
    • ニーチェは「あなたが乗り越えたものが、あなたを作る」と言いました。小さな失敗のたびに先回りして助けるのではなく、子どもに考えさせ、挑戦を積み重ねさせることで、強い“超人”の心が育ちます

他人の評価より、自分の価値基準を大切にする

  • 「友達に馬鹿にされた」「テストの点が悪かった」と落ち込む子どもに対して、「世間の評価がすべてじゃない。大事なのは自分の成長だよ」と伝えてあげる
  • もちろん社会で生きる以上、ある程度の基準は必要ですが、親までが「点数が低い=ダメ」と決めつけると、子どもの“自分軸”が育たないかもしれません

ストレスを「進化のチャンス」に変える

出世=成功…? 世間の常識に囚われない

「会社で上に行くほど偉い」「高収入=幸せ」という社会的イメージに縛られていないでしょうか。

ニーチェの超人思想を取り入れるなら

  • 自分が求める“仕事の意味”を考える
    • たとえ地味でも、自分が好きな仕事や社会に役立つ仕事を選ぶのもアリ
  • 他人の評価だけで自分を判断しない
    • 社内評価が低くても、「自分にしかできない価値を生み出している」と思えるなら、そこに誇りを持つのが“超人思考”です

困難を“自分を高める試練”と捉える

  • 仕事のトラブルや失敗を「なぜ自分ばかり…」と嘆くのではなく、「これを超えた先に強い自分がいる」と考える
  • 「私の進化のチャンスが来た!」と思えると、不思議と前向きなアイデアが湧いてくるかもしれません

超人思考で人間関係もストレスフリーに

超人とは孤高の存在に見えますが、実は人間関係をよりラクにする考え方でもあります。

なぜなら「他人の評価や常識に縛られない」から。

  • 他人の意見を必要以上に気にしない
    • 「自分の道は自分が決める」と思えば、余計な比較や劣等感が薄れます
  • 誰かに批判されても、成長のキッカケに
  • ニーチェの言葉を借りれば、「人からの批判は超人になるための試練」と捉えることができるでしょう

ストレスに負けずにご機嫌に生きる

ニーチェの「超人思想」は難解に感じますが、育児や仕事に応用すると意外とシンプルです。

  • 子どもには、自分の意志で挑戦し、成長する習慣を
    • 親が先回りせず、子ども自身が決める機会を作り、失敗も糧に変えるサポートをする
  • 仕事では、他人の評価に左右されず、自分なりの価値を創造
    • 出世や収入だけが“正解”じゃない。好きや誇りを軸に働き、困難は成長のチャンスと考える
  • “超人思考”で自分の軸を持つと、ストレスが減る
    • 他人の期待や常識に縛られないので、心に余裕ができる
    • 人からの批判も“超えるべき試練”としてプラスに捉えられる

ニーチェが言う「超人」とは、完璧なヒーローではなく、常に自分を超え続ける者です。

子どもにも、親にも、働く社会人にも、この考え方は大いに役立ちます。

わたしも、子どもたちを“ミニ超人”に育てながら、自分自身も“超人”を目指して少しずつ成長していきたいなと思っています。

それでは、今日も1日、最高に楽しく進化しましょう!

PROFILE
のりたま
のりたま
僧侶兼主夫として働く、三人娘の父親ブロガー
健康的で、SDGsな子育てや、人生の質を向上させる有益な情報を発信します。
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