我が家のセブンルール

フジテレビで放送されていた『セブンルール』という番組をご存知でしょうか?
私はあの番組が大好きで、毎週録画して見ていました。
さまざまな分野で活躍する女性たちが登場し、彼女たちが日常で大切にしている“7つのルール”を紹介するシンプルな番組なのですが、これが本当に学びが多くて。
最近はテレビを見る機会が減っていたのですが、いつの間にか番組が終了していたと知り、正直ちょっと寂しい気持ちになりました。
…というわけで今回は、その番組にあやかって、私たち家族の「セブンルール」を紹介してみようと思います。
① 一度注意して聞かないなら放置
冷たいように聞こえるかもしれませんが、これはアドラー心理学でいう「課題の分離」。
命に関わることならもちろん止めますが、それ以外のこと——片付け、ケンカ、勉強などは、一度注意したら、あとは見守る。
何度もガミガミ言うより、本人が困ったり失敗したりして「気づく」ことの方が、ずっと大きな学びになると信じています。
② 自分のことは自分でやる
子どもが自分の力でできることなら、できる限りやらせます。
服をたたむ、ランドセルを準備する、忘れ物を取りに戻る……。
「失敗しないように先回りしてあげる」より、「失敗しても立ち上がれる力」を育てたい。
転んだときに手を貸すのではなく、立ち上がる方法を教える。そんなスタンスです。
そして、もうひとつ大事な考え方が「できる人が、できるときにやる」。
家事や掃除も、当番や役割を細かく決めずに、「気づいた人がやる」「今できる人がやる」というシンプルな考え方で回しています。
…とはいえ、気づいた結果、だいたい私がやることになるんですけどね。とほほ(笑)。
③ 連帯責任を教える
「連帯責任」という言葉にはマイナスのイメージもあるけれど、私は大事な考え方だと思っています。
チームで動く以上、1人の行動が全体に影響することはあるし、その逆もまたしかり。
だからこそ、誰かが困っていたら手伝う、声をかける、空気を読む——そういう「他人を思いやる力」を育てるのに、連帯責任はとても有効です。
④ 夜8時には寝室へ
子どもたちは夜8時には寝室へ行くのが我が家のルール。
親子で一緒に寝ないことも決めています。子どもは子ども、親は親でしっかり眠る。
早く寝て早く起きることでリズムが整うし、親にも夫婦だけの時間があることで、家庭全体が穏やかになります。
実はここに、私たちが大切にしているもうひとつの考えがあります。
それは、「子育てはマラソン」だということ。
短距離走のように全力で駆け抜けるのではなく、長く続けることが大切。
そのためには、親自身が潰れてしまわないように、息抜きや自分の時間、夫婦の時間を大切にすることが欠かせません。
夫婦が笑顔でいること、落ち着いて話ができること。それが子どもたちにとって一番の安心になると信じています。
⑤ 床に物を置かない
片付けは完璧じゃなくてもいい。
でも、床に物を置かないだけで家は驚くほど整います。
どんなに散らかっていても、「最後に床だけは片付ける」と決めておく。
たったそれだけで、視界がスッキリし、心も整うから不思議です。
割れ窓理論のように、ひとつの 砦 があるだけで、自然と空間は整っていくのだと思います。
⑥ これからどうするかを考える
「お姉ちゃんがこうした」「妹が先に叩いてきた」——よくある言い訳。
でも、過去をいくら振り返っても状況は変わりません。
だから我が家では、まず「そうだったんだね」と受け止めたあと、必ずこう伝えます。
「じゃあ、これからどうするかを考えよう」
イライラやモヤモヤを感じたときこそ、気持ちの切り替え方を学ぶチャンス。
「まっ、いっか」「次どうしようか」——この思考のクセを育てていくのが大切だと思っています。
⑦ 機械ではなく、機会を与える
スマホやゲームは、小学生のうちは基本的に必要ないと考えています。
それよりも、本を読む、美術館に行く、自然の中で遊ぶ——そんな「五感で感じる体験」にこそ意味がある。
情報を受け取るだけじゃなく、自分で感じ、自分で考える。
それが、「これから自分はどう生きたいか」を考える力になると信じています。
まとめ:ルールはしあわせな習慣をつくる
ルールというと、なんだか縛りや抑圧のように思えるかもしれません。
でも、我が家にとってルールは「家族みんなが気持ちよく過ごすための約束事」。
ガチガチじゃなくていい。
でも、ブレずに守るルールがあることで、毎日の暮らしに軸が生まれます。
我が家のセブンルールも、時にゆるめたり、変わったりするかもしれません。
でも、「この家ではこうしていこうね」という共通の感覚があるだけで、家族はもっと優しく、もっと強くなれると信じています。
それでは、今日も1日、最高に楽しく生きましょう!